『人生の短さについて』セネカ
この本は、
紀元前27年から始まったユリウス・クラウディウス朝時代に生きた、
ローマ帝国の政治家であり、哲学者であるセネカについての本。
第5代ローマ皇帝ネロの幼少期の家庭教師を任され、
また治世初期にはネロの補佐として政治にかかわっていたセネカの、
多忙に追われる岳父パウリヌスに向けて書いた手紙、
セネカが追放されたとき、悲しむ母親に向けてかいた手紙、
セネカに悩みを打ち明けるセネウスが書いた手紙
を通して、セネカの考え方について触れることができる作品。
「だれかに起こりうることは、だれにも起こりうる」
とセネカはプブリリウスが残したこの言葉を用いたうえで、
「賢者には、すべてが望んだとおりに起こるのではなく、考えた通りに起こる。しかるに、賢者が真っ先に考えるのは、自分の計画が何かに妨げられる可能性なのだ。」
と、賢者がいかにして物事を想定して生きているかについて述べ、セネウスに助言する。
現状を打破するきっかけが欲しい人
ちょっと我に返りたい人
はぜひ、セネカが記した手紙を通して、自分と向き合う時間を作るきっかけを持ってみてはいかがでしょうか。
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